がん検診・健診 Medical checkup

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胃癌の治療と検診の重要性について

胃癌は進行の程度によって早期胃癌と進行胃癌に分けられます。進行の程度は、内視鏡検査やCT検査等を組み合わせて判断します。進行胃癌であれば、転移の有無によって外科手術もしくは抗癌剤治療を選択しますが、両方が必要になる事もあります。癌が根治できるかどうかは、転移の状態によって変わってきます。

早期胃癌であれば、基本的には適切な方法で切除することで根治が期待できます。切除の方法としては二通りあり、内視鏡的治療(胃カメラによる治療)と外科手術があります。外科手術は早期胃癌に対して高い根治性がありますが、胃が切除され治療後の食生活に工夫が必要になる等のデメリットもあります。
内視鏡治療であれば、胃は通常そのまま残すことができるため、体への負担の少ない治療と言えます。皮膚に手術痕が残らない等のメリットもあります。ただし、早期胃癌に対して内視鏡治療を行うには条件があり、具体的には深達度(癌の根の深さ)や大きさ等、一定の条件を満たしたものでなければ内視鏡で治療することはできません。

胃癌が見つかるのが早ければ早いほど、内視鏡で治療できる可能性が高くなります。また早期胃癌は通常無症状であるため、胃がん検診を積極的に受けて早期発見に努める事が重要になります。是非積極的に胃カメラによる検診を受けて頂きたいと思います。

大腸がん検診の便潜血反応について

便潜血検査は大腸がんやポリープなどによる出血を調べる検査で、目に見えないわずかな出血を検出する事が可能です。便潜血陽性となった場合、精密検査を受ける事で大腸がんによる死亡率が低下することが証明されています。精密検査としては通常大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行います。大腸カメラに対しては苦しいというイメージを持たれている方も少なくありませんが、内視鏡機器の改良や検査手技の発展に伴い、苦痛を訴えられる患者さんは昔より少なくなっています。麻酔(鎮静剤)を使用して眠ったまま検査することも可能です。

大腸がんは日本人のがん死亡の第2位(女性では第1位)であり、誰にでも発症する可能性がある疾患です。根治可能な大腸がんは基本的には無症状であり、早期発見には適切なタイミングでの内視鏡検査が不可欠です。比較的小さな病変であれば、発見時にその場で切除して治療する事も可能です。また、仮に大腸がんを発症している場合でも、必ず便潜血が陽性になるとは限りません。次回の便潜血検査で陰性となってしまい、早期発見の機会を逃してしまう事も考えられます。便潜血陽性となった方は、大腸カメラによる精密検査を強くお勧めします。